住んでいた家はどこまで現状で売って良い?

家を売却する際に壁紙が破れたままでも大丈夫かと心配される人は多く存在します。そういった方から売却前にリフォームをした方がいいのかという質問が挙げられることが多いです。

なんで?家が売れない!「そんなときは○○を見直せ!」

1.壁紙が破れたままでの家の売却は可能?

これに関して言えば意見が分かれるところで、確かにきれいにした方が売却の可能性は上がってきます。しかしながら、そのリフォーム代を上乗せした金額を売却額に組み込むのであれば難しくなってきます。

例えば3,000万円でマンションを売却しようとした際に壁紙の修復などクリーニングに200万円かけたとします。確かにきれいにした方が売却の可能性は上がってきます。しかしながら、そのリフォーム代を上乗せした金額を売却額に組み込むのであれば難しくなってきます。このクリーニング代を上乗せした3,200万円の金額で売るのと、クリーニングをしない状態で、3,000万円で売却するのではどちらがいいかと言ったら後者になります。

マンション購入者はできるだけ安い物件を内覧する傾向にあります。そのため壁紙が破れていたとしてもその物件を見に来ることがあるからです。「この程度なら自分たちでリフォームしよう」ということにつながるので圧倒的に有利です。

とはいえ汚すぎる物件だと内覧に来た人がいたとしても購入にまで踏み込めません。その際はあくまでもクリーニングは「自分が負担する」という覚悟で売却に踏み切ってください。

家を買おうとする人は似たような物件に目を通しているため家を見る目が肥えています。クリーニング代を上乗せしていたら「この物件はちょっと高いな」というのが分かってしまうので注意してください。

2.家財を置いたままの売却は可能か?

家財を置いたままの売却は一般的にNGです。自分の家財は自分が処分するというのがルールなので自己責任で処分する必要があります。しいて言えば、買主が決まっていてその買主が了承した場合は家財を置いたままの売却が可能となります。もしくは、売却時の条件として「家財付き」という条件を謳ったうえでの買主募集をかけたら事前に家財の処分は不要となります。

しかし家財を整理した後での売却の方が圧倒的に有利です。家財ありという条件では内覧する人数も減ってしまいますし、まずはその家財を処分することを考える人が多く、その処分費用まで計算してから家を購入することを考える人がほとんどです。

賢い方法として挙げられるのがリサイクル業者を活用することです。そうすることで使える家財は売れ、使えない家財は処分に回されます。廃品回収業者を頼むことも可能ですが、そうした場合全ての家財に処分費用が掛かってしまいます。

仮にリサイクル業者で1,000円という値段が付いたとしても、「処分費用を払わなくて済んだ上に1,000円が手に入る」という頭に切り替えてください。

さらに賢い方法は不動産に相談してみることです。廃品業者やリサイクル業者と提携している不動産もあるため自分で選定した業者を使うより楽にかつお得に家財処分することができるかもしれません。

3.障子がボロボロのままの売却は?

不動産の顔の広さを使うのも賢い家の売却方法の一つだと言えるでしょう。

障子がボロボロでも家の売却は可能です。しかしあくまでも「家を高く売りたい」と思うのであれば付け焼刃的な物でもいいからきれいにしておくのがおすすめです。

障子がボロボロだと印象が一気に悪くなってしまいます。買主は「他のところも不具合があるのではないか?」と厳しい目で内覧するようになってしまうことでしょう。そうならないためにも簡単でもいいので障子は修復しておくことをお勧めします。今だと障子の治し方などは動画サイトで見ることができ、見様見真似でも最低限の修復はできるようになっています。

また障子に限らず自分でできる限り家のクリーニングをすることが高く売却できる近道となります。特にリビングを徹底的にクリーニングしたら明るさが増します。それだけで「きれいに使われている家だな」と言う印象を与えることができます。それだけで10万円分は上乗せできるので、「まずはできることからコツコツと」と言った感じでしょうか。

4.相手の立場になって考えよう

一度買い手の立場に立ってみてください。その上で「購入したい」「購入してもいいかな」「購入したくない」と判断してみてください。物件が高すぎても、汚すぎても「購入したくない」に組み込んでしまうと思います。「購入したい」レベルまで引き上げるのは難しいと思いますが、「購入してもいいかな」レベルなら頑張り次第で何とかなります。そこをめがけてクリーニングに励んでください。

家を売却する際に大事になってくるのがクリーニングです。とは言え業者に頼んで徹底的にクリーニングをしたら高額になってしまうし、その金額を上乗せして売却しようとしたとしても買い手は現れません。

無意識に

「若干汚いがクリーニング次第でどうにかなる安い物件」>「高いけどきれいな物件」

という頭になっているのです。買い手は家を購入した後、大なり小なりクリーニングをすることがほとんどです。そのため、自分でできる範囲でクリーニングをし、印象が悪くない程度にまでできたらきっと買い手が見つかるでしょう。時には不動産の力を最大限に使って賢い選択をして少しでも高く売却できるように頑張りましょう。

初めての方はまずやるべきこと!不動産売却のコツ3選

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする