駐車場がないマンション・一戸建てを売るときに注意すべき点とは?

駐車場がないマンションや一戸建てを売却するときには、注意点があります。まずは、そもそも駐車場ないことにより、売却にどの程度影響するかを確認しましょう。その後に、上手な売り方を考えるべきです。

1.駐車場がないと売却に影響する?

駐車場がないと売却に影響するかは、そのエリアのニーズによって異なります。「駐車場必須」という方もいるので、そのような思考の方がどの程度いるかによって、売却への影響力は変わってきます。

1-1ニーズによって異なる

当然、駐車場ニーズが高ければ、駐車場がないことがデメリットになり、不動産の売却に影響が出ます。その「ニーズ」を知るための一番楽な方法は、周辺の月極駐車場の数と稼働率を確認することです。これは、自ら調べても良いですが、仲介を依頼する不動産会社に依頼しても良いです。

今ではネットで大抵の駐車場情報は見られますし、不動産会社に行けば駐車場の情報はあります。そのため、駐車場が不動産売買に影響を与えるかが気になるのであれば、不動産会社に直接出向くか、仲介を担当している不動産会社に調査依頼をしましょう。

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1-2競合物件によって異なる

また、駐車場がないことがデメリットになるかどうかは、競合する物件によっても異なります。競合する物件の多くが「駐車場あり」の物件であれば、そもそもそのエリアは駐車場ニーズが高い可能性があります。

そして、チラシなどの広告物に「駐車場あり」などの表記があれば、なおさら駐車場検討者は、そちらの物件を検討しやすいです。そのため、周辺の駐車場を調べたら、競合物件を調べましょう。

1-3ないよりはある方が良い?

ニーズや競合物件によっても異なりますが、もちろんないよりはあるに越したことはありません。一戸建てであってもマンションであっても、駐車場がついていた方が売却はしやすいのは事実です。近くのスーパーに行くにしても、車がないと食料を買い込むのは難しいですよね。車で出かける・食品の買い込みなどファミリー層で所有している人は多いかと思います。

唯一例外があるとすれば、「都心部」は車を持っていない人も多いです。電車やバスなど交通網が発達しているのに加え、車を欲しいと思わない層も一定数います。
しかし、地方となると話は変わってきます。地方は車での移動が主ですので、駐車場がないことが致命的になりかねません。住む場所によってもそういった違いがあるので、背景なども考慮しながら検討するようにしてください。

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2.駐車場がない物件を上手に売る方法とは?

次に、駐車場ない物件を上手に売却する方法です。このような物件は、以下の点に注意すると上手に売却できます。

敷地外駐車場を調べておく

車を手放すことを提案する

物件の魅力に置き換える

車があるデメリットを語る

2-1敷地外駐車場を調べておく

まずは、敷地外の駐車場を調べておきましょう。これは前項で言った「1-1ニーズによって異なる」のときに、ネットで調べるか近くの不動産業者に問い合わせると早いです。

敷地外に駐車場があり徒歩数分程度であれば、マンションに駐車場がなくても、そこに駐車することで物件購入が前向きになるかもしれません。できれば、駐車場の正確な空き状況や、料金、物件までの距離、問い合わせ先も調べておきましょう。

2-2車を手放すことを提案する

これは、主に仲介を担当している営業マンが行うべきですが、車を手放す提案をするという方法もあります。そのときは、車には以下のような維持費がかかる点を正確に伝えてあげましょう。

ガソリン代
駐車場代
自賠責人保険代
任意保険代
車検代
自動車税
重量税

仮に、上記の金額が年間で50万円程度かかるとします。年間50万円ということは、月額約4.1万円です。月額4.1万円を住宅ローン換算すると、1,530万円の借り入れ※1になります。つまり、車を手放すということは、それだけで1,500万円分の節約になるということです。

この点を具体的な数字を持って解説すると、車を手放す選択をする人も出てきます。仲介を担当する不動産業者はこの辺りの資料を作成しているケースも多いので、一度相談してみると良いでしょう。

※1借入年数35年 金利0.7% 元利均等返済を想定

2-3物件の魅力に置き換える

また、駐車場のない不動産を売却するときには、駐車場がないことを物件の魅力に置き換えるという方法もあります。たとえば、以下のような点です。

駅や商業施設に近い
電車の便が良い
バスが便利

たとえば、駅や商業施設に近い物件であれば、そもそも車が不要になるかもしれません。特に、「駅までの送り迎え」や「スーパーまでの買い物」などに関して車を利用していたのであれば、駅近になれば車は不要になります。

また、電車の便が良い物件や、バスが便利な物件も同じです。車を所有している目的によっては、これらの魅力が「車は不要」という考えに結び付く可能性があります。そのため、検討者が車を希望したら、車を持っている目的や理由を探ることが大切です。

2-4駐車場があるデメリットを語る

駐車場ない不動産を上手に売却する最後の方法は、駐車場があることによる以下のデメリットを語ることです。

修繕費用がかかる
土地が広くなる

まず、特に機械式駐車場の場合には、修繕費用がかかります。メンテナンス費用もかかりますし、築25~30年程度のタイミングでは、数千万円以上かけて設備の入れ替え工事を行う必要があります。もちろん、その修繕積立金は入居者が負担します。

また、駐車場があるということは、土地が広くなるということです。土地は入居者全員で持ち合っているため、土地が広くなるということは固定資産税も上がるということです。高額ではないですが、この点もデメリットといえます。

3.まとめ

このように、まず駐車場のニーズが高いかどうかを、周辺の駐車場と競合物件情報で調べます。その次に、物件の魅力に置き換えたり、駐車場があるデメリットを解説したりと、車を手放す方向に持っているのが上手な売り方になります。

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