不動産売却の査定額に納得がいかないときに知っておきたい5つのこと

不動産を売るときに、査定額を知ってビックリする人の割合は80%以上だといわれています。
金額が思っている以上に低いことに対する悩みは、いつの時代も尽きないものです・・
ということで、不動産売却の際の査定額に納得が出来なかったら、どうすれば良いのか?
一度目を通してみてください。

◆不動産は新築の買った瞬間でも2~3割価値が下がる

1

実は、不動産は新築で買った瞬間から2~3割価値が下がるのが普通といわれるほど、多くの人が認識されていない部分が多いです。
新築ですら2~3割価値が下がってしまうんですから、長年住んだ家が想像したより価格が低いなんてことは普通なんです。
しかし、それはわかっていても「低すぎじゃない!?」と思ってしまうこともあると思います。査定された額がどのように導き出されたものなのか、不動産屋さんに聞くでも良いでしょう。
査定額に納得できないときに知っておいて欲しいことをこれから紹介します。

◆査定額に納得いかないときはこうしろ!5選

nayamu_men2

① 不動産屋さんに直接行く

結論からいうと一番の近道は、不動産屋さんに行って実際に聞いてみることです。
そうすることで周辺の相場や建物の価値などのデータから導き出すことが出来ます。
聞くだけ聞いて契約しないなんて失礼になるのではないか、もしくは不動産側が教えてくれないのではないかといったことを思うかもしれませんが、ネットや電話のほうがちゃんと対応してくれません。足を運んでいろんな質問を投げかけてみましょう。
「予想よりもかなり低い査定額が出されてしまったので、納得できません。同じマンションや近隣の物件のデータをみせていただけますか?」と聞いてみて、答えを濁されたり曖昧な返答しかない業者はあまり信用できません。
また、不動産一件のみで決めてしまうのは少しリスクかもしれません。不動産一括査定サイトにお願いして、その査定額も踏まえて不動産会社を訪ねてみるとより具体的な査定額が見えてくるでしょう。

② 一括査定サイトで相場を知る

一括査定サイトは、とても役に立つわけではありませんが目安にはなります。
まず相場を知ってからのスタートのほうが良いでしょう。相場を知ることで、あまりにも見当違いな金額に設定することを防ぐことにもつながります。
ただし、慎重になりすぎて低い金額を設定すると、上げることは出来ませんので、注意してください。
机上査定(簡易査定)と訪問査定がありますが、はじめは机上査定のみで大体の相場を調べ、訪問査定は2~3社ほどにしておいた方が良いです。
訪問査定は実際に物件や周辺の情報をみて判断するのですが、やり取りに時間も手間もかかります。一括査定サイトを利用する場合は、多くの業者とのやり取りで疲弊しないように気を付けてください。

一括査定サイトにお願いする

③ 不動産会社にレインズを見せてもらう

ひと昔前は大手不動産会社が市場を独占していて、顧客データもほとんどが大手に渡っていました。そして、それが大手の強みになっていました。そんな中「レインズ(Reins)」が誕生し、大手と中小企業の情報の差が一気に縮まりました。
レインズとは国が取り決めたルールに則って不動産の情報を共有できるオンラインシステムのことです。
レインズに登録している不動産会社であればアクセスすることができ、受け持っていない地域や顧客であっても見ることができるので、情報量は膨大です。
これを不動産の方にお願いして調べてもらい、過去に周辺で取引された事例を参考にしながら販売価格を決めていきましょう。

レインズに関して詳しく紹介している記事⇒大手不動産会社と地域密着型の中小企業、どちらが良いの?

④ 査定額に300万円乗せた額で売ってくれと言う

不動産会社が査定額を出してくれますが、その価格で必ず売りに出さなければならないわけではありません。
販売価格は結局のところ自分で決めますので、「300万円上げた額を販売価格にしてください!」と堂々と言いましょう。
不動産の人は経験豊富だとは思いますが、言いなりにならないようにしたいところです。

⑤ 査定方法を知る

不動産会社と不動産鑑定士が行う方法は微妙に違います。
不動産査定において価値を算出方法は主に3種類です。

不動産鑑定士が行う不動産査定は、これら3つを駆使して算出するのに対し、不動産会社は「取引事例比較法」のみで算出します。
より正確な査定額が知りたければ不動産鑑定士に頼むと良いでしょう。
それと同時に、不動産会社の算出方法が「取引事例比較法」だということがわかると、大事なことがわかってきます。
不動産会社の実績がとても大事だということです。レインズが出来て情報量の差はなくなりつつあるとはいえ、小さい会社と大きい会社では実績の差はかなり出てきます。
依頼しようと考えている不動産会社はどのくらい実績があるかを把握しておいた方が良いでしょう。

不動産の評価方法3つ【収益還元法・原価法・取引事例比較法】

◆販売価格は良い塩梅で

ただ高い査定額だから良いというわけでもありません。
不動産会社が契約してほしさに高い査定額を提示してくることもあります。
良い業者を選ぶべきですが、信用できない箇所が見える場合はやめておきましょう。
販売価格は最後は自分で決めなくてはなりませんが、あまりに高すぎると売れなくなってしまい、時間だけが過ぎてしまいます。
しかし下げすぎると、のちに後悔しても価格を上げられないので、絶妙な見極めが必要です。
販売価格は良い塩梅にしましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする