不動産売却において、1階のマンションは売れにくい?

マンションを買う時に気になるのはその物件の所在する階数です。

一般的にはマンションの場合、所在階が高い方が売却時の価格が高くなる傾向があります。

やはり高い方がベランダからの眺望、日当たりの良さといったメリットがあり、人目を気にする必要もありません。

その半面、一階ですと外からの視線が気になるので中を覗かれないように常にカーテンをする必要があったり、周囲に建物があると日当たりが悪く部屋が湿気でカビ臭くなる、防犯面で心配などデメリットが多くあります。

マンションを売る際に一階の部屋は売りにくい原因はそういったデメリットが多くあるからです。

では、マンションの一階は売るにはどうすれば良いのでしょうか。

又、他に売りにくいマンションはあるのでしょうか。

今回は、マンションの一階のメリット、デメリットを見ていきながら、デメリットのあるマンションはどうすれば売れるのかについてお話ししたいと思います。

■マンションの一階はデメリットが多い?

せっかく希望の場所のマンションが安く売り出されている広告を見つけたのに、所在階数が一階だとそれで安いのかとがっかりする方も多いでしょう。

それだけマンションの一階はデメリットが多いのです。

では、どういったデメリットがあるのでしょうか。

・ベランダや部屋に日差しが入りにくく、洗濯物が乾かない

一階の場合は、周囲に建物があると日中の短い時間しかベランダに日差しが入りません。その為ベランダに洗濯物を干しても乾きません。又、部屋の中に日差しが入らないので湿気が多くなり、結露やカビが生える。

・通りの人目が気になる

ベランダの外に植栽などの目隠しがあれば良いですが、それでも外を通る人に部屋の中が見えてしまいます。目線が気になる場合は、日中でもカーテンをするなどして対策をしないといけないので部屋が暗く電気をつけないといけないことになります。気分的にも経済的にもあまりよくありません。

・防犯面で危険

やはり一階だとその気になればベランダを乗り越えて室内に入ることも可能です。特に女性がいる家では下着ドロボーなど狙われやすいと言われています。

・虫が多い、ネコが入ってきやすい

一階は、植栽があったり敷地内の公園に水場があると蚊などの虫が発生します。蚊が室内に入り込んだり洗濯物についたりするのは嫌なものです。又ネコも上階よりも出入りしやすいので知らぬ間にベランダに住み着いていたということもあります。

■マンションの一階のメリットはある?

デメリットが多い一階ですがメリットもあります。

・階段の上り下りがない、すぐに外へ出られる

エレベーターのないマンションだと四階まで階段ということもあります。特にお年寄りや妊婦さん、小さい子供がいるお母さんだと階段を上るのが大変なので一階の方が良いという方も多くおられます。又、玄関を出るとすぐに外へ出られるので外出するのも億劫になりません。

・エントランスや駐車場、駐輪場が近い

荷物が多い時など何往復もしないといけないとなると上階の場合は大変です。その点一階の場合はエントランスや駐車場、駐輪場が近いので荷物の持ち運びに便利です。ゴミ捨てや忘れ物などをしてもすぐに行けるのも良いですね。

・下の階を気にしなく手も良い

上階だと子供がたくさんいる家庭などは、子供たちが飛び跳ねて騒いだりして下の階に迷惑をかけないように気を配らないといけません。あまりうるさくしていると下の階の人が怒鳴り込んでくるといったトラブルに巻き込まれることもあります。その点一階の場合は下がないので音を気にせず生活することができます。

・緊急時に逃げやすい

地震や火災などの緊急時に上階だとエレベーターが壊れて降りれないといったトラブルに巻き込まれるケースもあります。その点一階であればすぐに逃げることが出来ます。

■他に売りにくいマンションにはどういったものがあるの?

一階のマンション以外にも売れにくいマンションがありますが実際にはどういったものがあるか見ていきます。

・となりの建物とベランダが近すぎる

特に都会のマンション密集地では建物と建物の間がほとんどないという場合もあります。そういった場合となりの建物からベランダに侵入しやすいので防犯面で非常に問題があります。セキュリティにうるさい昨今ですからこういった物件を売るのは非常に難しいです。

・管理費・修繕積立金が非常に高い

実際の物件価格は適正でも、マンションの場合は売買代金とは別にランニングコストとして管理費・修繕積立金があります。毎月払うお金なのでこれが高い場合は物件価格を下げないと売れないということが多々あります。

又、管理組合の運営がずさんな場合だと修繕積立金が貯まっておらず大規模修繕を行う為に臨時で修繕積立金を集めたり値上げしたりということが予想されます。

その他の注意点はこちら⇒都内の中古マンションは売るときの方法、注意点とは

■売りにくいマンションを売るにはどうすれば良い?

マンションの一階や諸事情により売れにくいマンションは存在しますが、デメリットを改善する、メリットを感じてくれるお客様を探すことでそういったマンションでも売ることが出来ます。

例えば一階のマンションの場合、デメリットを改善するには次のような方法があります。

・床暖房をつける

床暖房をつけることで部屋の湿気、底冷えを改善することができます。費用が掛かりますので床暖房をつけることでどれだけ売却価格が上がるのか検討する必要があります。

・浴室乾燥機をつける

バスに浴室乾燥機をつけることで乾きにくい洗濯物の問題も解決できます。床暖房に比べると安い価格で取付けできますので有効な手段です。

次にメリットを感じてくれるお客様を探すにはどうすれば良いでしょうか。

■不動産一括査定サイトを使い、一階のマンションを売るのが得意な不動産業探す

不動産一括査定サイトは、物件の種類、階数、築年数、希望の売却価格などの条件を入力すると、その条件に適した不動産業者を探してくれます。

選ばれた不動産業者は、マンションの一階でも査定をきちんとしてくれ売却してくれる不動産業者なので闇雲に不動産業者を回るよりも効率よく探すことが出来ます。

結局はきちんとそのマンションを売却してくれる不動産業者を探すことがデメリットのあるマンションを売る近道となります。

その為には、何も調べずに不動産業者へ訪問するのではなく、不動産一括査定サイトを利用し、査定を取った上で相場を把握し、適正な査定の中から良い不動産業者に連絡を取るといった方法がおすすめです。その中で対応の良い不動産業者を何社か訪問すればマンションを早くしかも高く売ってくれる良い不動産業者に出会うことができると思います。

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