【プロが語る】不動産業者の裏側3項目からみる売却のときに役立つ方法

今回は不動産取引における売却の裏側で何が起きているのかについて、元不動産業者が実体験を元に書かせて頂きたいと思います。

不動産業界の勝手な事情により、売主買主が損をしているケースが多々あるのです。

あなたの大切な不動産を守る為、より高く売却出来る方法を身に付けて下さい。

その真実をみなさんにご紹介させて頂ければと思います。

■不動産営業マンの実態

彼らの多くは給与体系が歩合制になっている方がほとんどです。

なので、売れば売るほど歩合が付きますが、売れなければ他の営業職よりも給料が少ない場合が多いです。

しかし、他の営業職よりも歩合の額は天と地の差があります。

当然彼らも必死なのです。

必死であるが故に、売主であるあなたを焦らせてしまうのでしょう。

・不動産営業マンの給与形態から紐解く

例えば、基本月給が20万円+歩合給(仲介手数料の10%~20)だと仮定してみましょう。

上記の給与体系で、3000万円の物件を仲介したとしましょう。

買主からのみ仲介手数料を得た場合は、その金額は96万円になります。

そして、この96万円を例えば20%で計算すると、19.2万円です。

ということは、基本給の20万円と歩合給の19.2万円を足すと、39.2万円となります。

それは必死にならない訳がないとは思いませんか?

・完全歩合

もちろん中には基本給は一切なく、完全に歩合制で仕事をしている営業マンも存在します。

そういう方は、歩合が40%~50%ともちろん会社により異なりますが、稼いでいます。

ということは先ほどの同じ3000万円の物件を成約させれば、50万円弱にはなりますので、これはお金になるなあと舌なめずりをしていても無理はないのです。

■同じ社内にライバルがいる!?

不動産営業マンからすると、販売するのも買い取りもするのも歩合が付きますので、必死になってしまうことは、ご理解頂けたかとは思います。

しかし、必死になるのは売主であるあなたにだけではないのです。

同じ社内の社員同士との取り合いから、早く決めたいが為にあなたを急かしてしまうケースもあります。

・買い取りを焦らす理由

なぜ買い取りを焦らすのかと言うと、先に同じ会社の同僚や先輩に買い取りを制約されてしまったら、その人に歩合が入ってしまうからなのです。

10万円~20万円が給与に加算されるかしないかは、私たちが考えても非常に大きいことですよね。

ほとんど給料と同じ額の歩合が入ると考えると、売却交渉の際に不動産営業マンが熱を入れてくるのも分かりますよね。

【不動産の「買取」について】

不動産の「買取再販業者」とは?メリット・デメリットは?
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■そんな不動産営業マンだからこそ仲良くする!

必至になるということは何も悪いことではありません。

むしろそれだけ仕事に対して、ひたむきに頑張っていると捉えられるでしょう。

なので、是非不動産営業マンとは良好な関係を築いて下さい。

・多少買い取り希望額を高めに提示

この時に大切なのは、自分の希望する不動産の買い取り価格が1000万円であるならば、少し高めの1300万円あたりで提示してみましょう。

やはり前述した通り、営業マンの方も必死です。

なんとか買い取りをしたいので、なるべくあなたの要求を飲める様に頑張ってくれます。

「さすがに1300万円は難しいかもしれません。」の言い方に耳を澄ませて聞いてください。

明らかに無理な場合と、頑張れば出来るけれども無理そうに見せている場合とがあります。

そこは表情と言い方に気を付けるしかありません。

どうしても表情からは判断出来ない場合は、何度もしつこく提案することにより折れてくれる可能性もありますので、負けずにめげずに提案しましょう。

・価格交渉をする際はタイミングが大切

先程の様に「なんとかお願いします」と金額が1300万円に上がるのであれば、そのまま売却してしまったほうが良いでしょう。

しかし、価格も上がらずに1000万円にも満たない金額になってしまった場合は、こちらとしても希望価格はあるので引けません。

そんな時は、「1000万円で買い取りして頂けるなら売る」と強気に提案してみましょう。

相手も商売、こちらも大切な資産ですので、より話が濃くなります。

どうしても買い取りをしたい営業マンからすると、買い取りさせてもらえるなら1000万円でも買い取りしようかなという気持ちが芽生えます。

ポイントは真剣に、かつお願いするようにしてみて下さい。

歩合の欲しい営業マンは多少の無茶ならしてくれます。

■不動産売却まとめ|一括査定サイトで見積もりを

いかがでしたでしょうか?

不動産売却において、仲介業者は味方であり、時には敵にもなってしまうことがあるのです。

しかし、交渉する上で不動産業者とのやり取りをせずにはいられません。

是非みなさんには良心的かつ優良な不動産会社を見付けて頂きたいと思います。

私のオススメは不動産一括査定サイトが使いやすく手間も掛かりません。

あらゆる査定額が一度に確認できるので、一番高い査定額の会社と交渉することが出来るのです。

昔にはなかった査定方法ですので、まず訪問査定を受ける前に、検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いているのはこんなプロです。

年齢    :20代後半
性別    :女性
不動産営業歴:5年(三井と住友に勤めており、営業主任の経験あり)

主な仕事内容:不動産の売買交渉(査定・買い取り含む)、不動産ローン申請関連、不動産の賃貸契約関連を主とした仕事。

ひとこと:不動産を売るなら、まず相場を知るべき!

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