不動産売却を成功させるコツ「売り手の住宅ローン審査状況」を把握せよ

大切な大切な所有不動産。
この不動産を売却しないといけないとなったとき、所有者としては「1円でも高く売りたい」と願うもの。
しかし、それ以上に意識しておきたいのは、購入者がしっかりとお金を払ってくれるのか?という点になります。
一体、どういうことなのか?を今回のメインテーマとして、お話を進めていきたいと思います。

■不動産売買は買い手側にとって「大きな買い物」ということを理解

家というアイテムは…いうまでもなく人生の中で一番大きな買い物になります。
(富豪の人はプライベートジェットなど…家よりも高い買い物を多くしますが…こういった人たちは例外としてみてください)
不動産売買に臨むときは、このことを決して忘れてはならないというのを、まず理解をしておきましょう。
つまり、額が額なだけに買い手側も、細かい様々な面も気にしてくるということです。
したがって、売るときには、可能な限り売り手の要望に答える(質問などしっかりと受け答えするなど)ようにすることが大切になってきます。
ということは、買い手側も、大きな取引になるため、絶対に失敗を避けないといけないわけですね。
だからこそ、不動産業者選びはしっかりと行ったり、自身が所有している不動産の評価を正しくしてもらうなど、大変な作業が多くあるのです。
となれば、当然、買い手側もしっかりと売ったお金を手にしたいと考えるのが、普通です。
が…ケース・バイ・ケースで、お金が買い手側から売り手側へ渡らない場合も多々あるのです。
ここが、不動産売買の怖いところ。
これを念頭に置いて、次からの説明を一読してみてください。

■売り手としては「払えない」という状況を避けたい

不動産の売り手としては、買い手に名義を変更して実際にお金を貰うとなったとき「お金がないから払えない」という状況は絶対に避けたいところです。
そんなことあるの?と驚いた人もいらっしゃるかもしれません。
ここに記載してある通り、実際にあるから困ってしまうわけですね。
もちろん、売り手側を救済する措置は色々ありますが…とにかく面倒になることは言うまでもありません。
したがって、このような状況にしないためにも、売買契約前にしっかりと買い手側のお金の状況を把握するようにしておきましょう。
具体的な方法は次から説明をしていきたいと思います。

■買い手側の住宅ローン状況を把握して売買契約をすることが大切になる

ということで、具体的な方法ですが…それは、買い手側の住宅ローン審査の状況をしっかりとヒアリングしておくことです。
もし濁らされて教えてくれなかった場合は、その人には売らない方がよいかもしれません。
理由は単純で、住宅ローンの審査結果が悪かった可能性があるからです。
ということで、状況に応じて細かく説明をしていきたいと思います。
◇住宅ローンの仮審査すら行っていない状態
厳しい言葉になってしまいますが、住宅ローンの審査すら行っていない状態は、お話にもなりません。
したがって、購入したいと言って来たら、契約をする前に必ず仮審査を受けてもらうようにしましょう。
その結果を見て、売買契約を結ぶか?を決めていけばよいです。
◇仮審査に落ちてしまっている場合
正直なところ、断りたいというのが本音ですよね。
ただ、住宅ローンで仮審査に落ちてしまうことは、決して珍しい話ではありません。
不動産業者と相談しながらという条件付ではありますが、通りそうな銀行や信用金庫などがあれば、対応してもらい、その結果待ちでも遅くありません。
とはいえ、やはり落ちてしまう理由がどこかにあるわけですから、過度な期待はせずにリスクは背負わない方がよいと考えます。
◇仮審査には通過している状態
仮審査に通過したからと言って本審査を通過する保証はどこにもありません。
しかし、前出2つの状態よりかは、全然安心ができる状態です。
したがって、この場合は、売買の話を進めていっても大丈夫と言えるでしょう。
くどいですが、本審査で審査落ちしてしまう可能性はゼロではないため、相応の対策は取っておくことはお勧めしますが…。

■リスクを避けたいのであれば不動産業者に売る?

不動産売買を不動産業者に仲介してもらうという方法。
これまでのお話は、この売買方法で進めてきました。
あくまでも売り手は不動産物件の所有者であり、買い手は、エンドユーザというわけです。
したがって、不動産業者はあくまでも仲介をしているだけ。
これでは、先のお話のようなリスクがあることは説明した通りです。
そして、中には「このようなリスクを負いたくない」と考える人もいらっしゃることでしょう。
そこで紹介したい売買方法は…不動産業者に買い取ってもらうという方法をとることです。
買い手側の住宅ローンの状況を気にせず、そのまま売って、直ぐに現金が手に入るという大きなメリットがあります。
ただ、若干、売値は低くなってしまうのがデメリットですが。
ともあれ、ここで説明をしてきたようなリスクを避けたいのであれば、1つの選択肢としてお勧めです。もちろん、デメリットに納得した上で検討するようにしましょう。(⇒仲介から個人売買まで、不動産売却の方法4つ

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