不動産売却の前に買い手側から「住宅診断」の依頼、応じるべき?

■不動産の買い手側は「建物の保証」をして欲しい気持ちで一杯

不動産売却をする場合、上手に売るためには、当然、買い手側の気持ちも理解することが大切になってきます。
特に「住み替え」で不動産売却をする場合、同時進行で不動産購入を考えることになるため、買い手側の気持ちは手に取るように分かるかと思います。
もし購入に失敗してしまえば、人生の歯車がくり始める兆候になってしまうこともありえますから。
したがって、不動産自体の保証をしっかりとしてくれないと、不安が大きくなってしまうことになるわけです。
それを解消するための一つの方法として、不動産診断というものが挙げられます。
非常に便利なサービスのため、不動産売却を行う場合、ぜひ実施しておきたいところです。

◇そもそも「不動産診断」とは何か?

不動産診断とは、言葉からも察することができる通り、不動産自体の診断を行ってくれるサービスとなります。
似たようなサービスで不動産調査というものがありますが、これとの違いは後ほど説明をするため、参考にしてみてください。

【不動産診断で行ってくれる項目】

・土地の形状、接道の状況、環境悪化に繋がるような施設の有無、地勢など
資産価値としての問題点について
・境界杭の状況、越境物の有無、隣接地との利用状況、用途地域、日影規制など
近所トラブルに発展しそうな状況下?について
・敷地の高さ、土地の高さ、過去の土地トラブル、活断層の有無、これ以外の危険性
土地自体の安全性を調査
・不動産自体の劣化状況(屋根・外壁・基礎・外部設備・室内設備・扉・窓など)
家自体に問題がないか?を調査してくれる
・防犯性、耐震性、バリアフリーなどの利用した場合のリスクについて

上記の内容を見て分かることは、かなり細かく診断をしてくれるということ。

特に買い手側としては、建物の劣化状況はもちろんのこと、防犯性だったり、土地自体の安全性(地震・水害など)のリスクまで知ることができるのは非常に大きな要素になることは言うまでもありません。
「台風のとき水没したことがある」ということが購入後に分かったら…一生、その不安とストレスを抱えて生きていかないといけない可能性もありますからね。

◇似たようなサービス「不動産調査」との違いは?

似たようなサービスとして、不動産調査がありますが…大きな違いは「調査してくれる内容」となってきます。

不動産調査の調査は、診断ほど詳しくは見てくれないという状況です。
その代わり、安価に手早く調査してくれるメリットもありますし、内容に関しても診断ほどの詳しさではありませんが、かなり安心感を得ることができる内容となっています。
イメージとしては、不動産診断の「近所トラブル」「資産価値としての問題点」を中心に行ってくれるといったところでしょう。
単純に、不動産診断は、それ以外の部分もプラスで行ってくれることになりますが…当然、診断費用はそこそこのものになることは理解しておきましょう。

「不動産調査」に関してはこちら⇒不動産売却をする前に必ずしておきたい「不動産調査」とは?

■タダではない診断…どちらが費用を持つか?はしっかりと話し合いを

ということで、お金の話題が出てきましたが…相場としては、10万円前後となります。
決して安いものではないため、依頼があったからといって「分かりました」とおいそれと応じることはできません。
したがって、依頼した側、つまり購入側が費用を持ってくれるのか?など、お金の話し合いをしておかなければなりません。
言うまでもありませんが、必ず不動産業者も通して話し合いをすること。
お金の話でトラブルに発展してしまったら、後味も悪いですし、購入者側の意欲が一気に下がってしまう危険性もあります。
そもそも、こういった間を取り持ってくれるのが、不動産業者の業務の1つでもあるため、しっかりと利用をしていきましょう。

◇一般的にはどちらが持つの?

基本的には、不動産売却側です。つまり売り手が支払うことになります。
というよりも、不動産業者と委託契約をしたとき、不動産業者の方から「不動産診断を行います」というような話がある場合が多いと思います。
(なかったら、積極的にこちらから質問をするようにしましょう)

そして、委託し実際に不動産の売却ができたとき、手数料の中に、この不動産診断の費用が含まれることが多いようです。
契約内容によって、全く異なる部分になってくるため、各々で確認することは必須ですが、一般的には、このような形になることが多いでしょう。

■トラブル回避・早期売却のためにも応じることが基本と考える

最後になりますが、本題の「買い手側から不動産診断の結果を提出して欲しい」と依頼があった場合は…可能な限り応じた方がよいと言えます。
断れば「いわくつき?」と勘違いされてしまうこともありますからね。
もし診断が済んでいなかった場合は、不動産業者に費用の面などを相談しながら進めていくとよいでしょう。
「包み隠さず」が基本の世界のため、可能な限り買い手側の要望を受け入れていった方がよいと考えます。
また大きなメリットとして早期売却ができる可能性があるのも、理由の1つになります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする