不動産売却時に、売主が購入希望者に出来る配慮・聞かれること

不動産売却時に、ほとんどの方が「内覧」しますね。
物件をあらかじめ目でみて判断するのです。これをしないと写真と少し違っていたり、空気感を感じることができず、購入して「なんか違う」といった失敗をしてしまう可能性があります。
ほとんどの人が内覧し、しっかりと自分の目で確かめて購入するでしょう。
その際、売主が購入希望者に出来ることはいくつかあります。それによって好印象になるでしょうし、配慮が出来る人と印象づけることによって、結果的に物件のイメージアップにもつながります。
今回は、購入希望者から売主に対して質問される事項や、知っておくと良い事柄を集めました。
内覧予定が入ったら、必ず目を通しておきましょう。

購入希望者に出来ること

では、本題スタートです。いくつかのジャンルに分けて紹介していきます。

【準備しておくと良い資料】

契約に必要なもの(管理規約集・重要事項説明書・売買契約書・地積測量図など)
周辺情報がわかるものスーパーや交通、保育など住んでいないと知りえない情報など)

こちらでも詳しく紹介しています⇒マンション・戸建ての内覧時が鍵!高く売れる裏技2選!

契約に必要なものはもちろんのこと、今まで住んでいて気が付いたお得情報や、基本的なことなど、「住んだ時のイメージ」を沸かせるものを用意しておくと、より参考になるでしょう。

生活面では

・交通情報
・スーパーやドラッグストアなどの買い物情報
・病院や内科などの医療情報
・保育園や小中高校などの教育・保育機関情報

などを箇条書きにしておくだけでも、これから住もうと考えている人には大いに役立ちます。
不動産会社にあらかじめ渡しておいてもいいでしょうし、見学に来た時顔を合わせるのであれば直接渡しても良いでしょう。

【告知義務】

ただし、告知義務のあるものは絶対に伝えておかなくてはなりません。
例えば雨漏りや水道管の破裂など、購入後に生活に支障をきたすと思われるものを伝えておかなくては、告知義務違反となり解約され損害賠償を請求させるかもしれません。
不動産売買において「瑕疵担保責任」というものがありますので、売主は買主に必ずすべて伝えておかなくてはなりません。「瑕疵」とは欠陥のことです。隠していると後々大きなトラブルになる可能性もあります。
売主として、しっかり伝える義務があることは覚えておきましょう。

瑕疵担保責任

瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)とは?

心理的瑕疵

自殺や殺人事件などの事故物件、「心理的瑕疵」の範囲詳細
「心理的瑕疵あり」は事故物件などが関係している!売却時の告知義務について

購入希望者に聞かれることとは?

続いて、購入希望者に何を聞かれてもすぐに答えられるように、ある程度シミュレーションしておきましょう。
出来れば不動産会社の人にも協力してもらい、購入者の疑問や不安を拭えるようにしておくと良いですよ。

【よくある質問集】

・物件を売却する理由は?
隣人やマンションの上下階の人達はどんな人?
・どういったご近所づきあいをしてきたか?
・大規模な修繕はした?
・そこで生活していて、困ったことはあった?
・周囲で事件や事故はあった?
地震のときはどういった揺れ方だった?
・周囲からの騒音はどう?防音はどう?

もし事前に調査していたり、偽造建築事務所と関わりがないことを証明する報告書などを持っているのであれば、それを提示できると安心感が強まります。
また屋根やバルコニーの防水工事、外壁のメンテナンスなどをリフォームを過去に行ったことがある場合、○年○月に材料はこんな感じのこういった工事をしたよといった修繕履歴もあるとさらに良いでしょう。
修繕の詳細がわかるものが理想的ですが、請求書やパッとみてわかるものでも大丈夫です。

厳密に調査して証明したい場合は、ホームインスペクション(建物調査)を行い、欠陥の有無や修繕が出来ていることなどの証明をすると、さらに資産価値が証明できるでしょう。

いずれにしても、購入者を安心させてあげるためのものやより明確な内容を提示するためのものなので、相手の立場になってどういった点が不安かなども考えつつ準備しておくようにしましょう。

まとめ|事前準備しておくと好印象◎

事前に準備しておくのと、ドタドタで準備されていないのと、差は歴然です。
あらかじめ用意しておいてくれたという安心感や、信用がのちのトラブルを防ぐことにも繋がります。
印象を良くすることはもちろん、お互いに気持ちの良い取引をしたいですよね。
そのための準備として、出来る限りのことはしておくことをオススメします。
ひょっとしたら売却額が上がるかもしれませんよ。

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