家の売却理由として印象が良いもの・悪いもの事例【各5選】

不動産や家を購入しようと考えている人は、気になることがあります。それは、「なぜその物件を売却しようと思ったのか?不満はあるのか?」です。
そのため、家を売却する売主はその点をしっかり説明する必要があります。良い物件であればあるほど、売却理由は気になるものです。

購入希望者は「何か悪いことがあったのではないか?」と常に粗を探しています。

悪いこととは、

事件事故はなかったか
近所でのトラブルがあったのか
家自体の不満
(投資物件であれば)利回りがあまりにも悪く赤字になってしまったのでは

などなど。

家を内覧しにきた人のほとんどが売却理由について尋ねてくると思っておいてください。
しっかり答えられないとさらに疑われてしまいます。

こちらの記事で「どういった売却理由が好印象・悪印象になるか」をしっかり押さえておいてくださいね。

◆売却理由として好印象【5選】

売却理由として、実際に受けが良い好印象となるものは下記のような例を挙げることができます。

狭い
広い
通勤や転勤、通学のため
住みたい家の種類が変わった
相続したが持て余してしまっていた

など。
それぞれ詳細をみていきましょう。

◇購入者に受けが良い理由① 狭い

家族が増えて部屋が狭くなってしまった、子供たちが自分の部屋を欲しがり始めた、など、単純に家自体が狭くなってしまったというパターンです。当初の予定とは異なり理想像が変化したときに、求める生活スタイルとのズレが生じているため、印象としては良いでしょう。

◇購入者に受けが良い理由② 広い

これは全く逆のパターンですが、主に高齢者・子供のいない夫婦に多い傾向です。子供が独立し、家に残ったのは老夫婦二人だけ…掃除するのも広すぎるからもう少し狭い家に引っ越そうと考えるなど。家族が3~4人であれば3~4LDKは必要ですが、夫婦二人であれば1~2LDKくらいでちょうど良いでしょう。

◇購入者に受けが良い理由③ 通勤や転勤、通学のため

転勤が決まったための売却や、通勤・通学に不便なため売却するなど、仕方のない場合はネガティブな印象にはなりません。こちらも好印象となる理由の一つです。
通勤や通学はどうしても毎日のこととなるため、売却して引っ越しを考えてもおかしくないでしょう。もっと便利なところ、楽なところに引っ越す人の売却は好印象となること間違いなしです。

◇購入者に受けが良い理由④ 住みたい家の種類が変わった

もともとマンションに住んでいて、一戸建てに引っ越したいと考える場合も、一戸建てに住んでいてマンションに住みたいと考える場合も、どちらにしても好みが変わったという理由になるかと思います。こういった場合の売却も悪い印象にはなりません。高層マンションへの憧れや、家族が出来て一戸建てに家を構える決意など、ポジティブな印象を与えます。

◇購入者に受けが良い理由⑤ 相続したが持て余してしまっていた

家を相続したが使い勝手に困ってしぶしぶ売却するといった場合も、悪い印象にはなりません。生活に余裕も感じますし、使っていないのであれば売ろうと考えるのは普通ですからね。
こちらも好印象となります。

◆売却理由として悪印象【5選】

一方、売却する際に悪い印象を持たれてしまう理由は下記のようになっています。

ローンの返済ができず
離婚したため
家の欠陥によるもの
ご近所トラブル
事件・事故があったため

◇購入者に受けが悪い理由① ローンの返済ができず

住宅ローンが払えないとまではいかなくても、月々の返済が家計の負担になっているといった家庭は少なくありません。
延滞すると差し押さえられてしまうため必死で返済しているが、早く売却したいと考えているといった理由による売却は、リアルなお金事情を想像させ良い印象にはなりません。むしろ「住宅ローンが払えなくて売った家」という印象になってしまい、気持ち的にも良い気はしません。

◇購入者に受けが悪い理由② 離婚したため

離婚によって別々の家に住むため、売却しようと決意したパターンです。
また、縁起も悪く印象は良くありません。

◇購入者に受けが悪い理由③ 家の欠陥によるもの

ポイントとなるのは、引っ越したいと思うくらいのレベルであるという点です。そうなると、雨漏りや隙間風、家が傾いている、ギシギシ音がするなど、あまり印象の良くない欠陥があります。そういった欠陥は修理をすることになり、お金も時間も余計にかかってしまいます。そういったイメージになってしまい売れにくくなってしまいます。

◇購入者に受けが悪い理由④ ご近所トラブル

ご近所トラブルも嫌われる理由の一つです。近所の住人とトラブルになり、住みづらくなったパターンは、家主が変わってもその家に住んでいるというだけで周りと打ち解けづらいなど、こちらに非がなくても被害を被る場合があります。印象が悪くなるので、売却理由としてはあまりよくありません。

◇購入者に受けが悪い理由⑤ 事件・事故があったため

こちらは最も嫌われる売却理由でしょう。過去に事件や事故が起こった家に住みたいという人は珍しく、購入となればずっと付き合わなくてはなりません。価格が低くても、人気のない物件であることは間違いありません。
また、最も最悪なのは自殺や殺人、監禁や強姦の事件現場となっていることです。こういった場合は必ず伝えなくてはなりません。聞いただけでNGという人は多いため、売ることが非常に困難になることが予想されます。また、これらの事実を隠し売主に伝えず売却すると、最悪訴えられるかもしれません。(⇒売主には瑕疵担保責任によって告知義務がある

◆まとめ|売却理由は縁起も左右する

いかがでしたか?

家を売却する理由は、購入者にとって大事な問題です。
出来る限り好印象な理由を挙げられるようにするに越したことはありません。

敬遠される理由として、「縁起が悪い」という共通点があります。事件や事故は気持ち的な面もありますが、離婚なご近所トラブルは縁起が悪いので好かれません。明るいイメージのある家を購入したいと思うのは当然でしょう。

自殺や殺人などの事件以外は、告知義務はありません。受けが悪い売却理由だからと秘密にしても、法的には何の問題もありません。しかし、どんな理由であれ売却理由は正直に言うのが望ましいです。ただし、仲介業者の担当者と相談して、こういった売却理由にするかを決めても良いと思います。

購入者にとって受けの良い・悪い売却理由は上記を参考にしてみてくださいね。

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