26歳だけど『終活』する~家の相続問題や不動産売却~

突然ですが、「終活」始めてみました。

26歳でしょ?「就活」じゃなくて?といわれるかもしれませんが、「終活」で間違いありません。

今回文中で多用する「終活」は、高齢者が数年後に迎えるであろう死の準備をするというわけではなく、「突然訪れてしまうかもしれない、そしていつかは必ず訪れる『死』に対して自分が出来る限りの備えをする」という意味です。

もちろん、健康で末永く幸せに暮らせればよいのですが、もしかしたら突然の事故に遭うかもしれません。また、人間誰しも必ずいつかは死にます。その時まで精一杯生きるための準備として「終活」をしておくことで、「死」について真剣に考えてみました。

大まかな内容としては、家の相続や不動産の行方など家関連のものや、クレジットカードの暗証番号や保険の手続きなどのお金の問題から、家族や友人への想いを込めた手紙まで、実際に実践したことを紹介していきます。

◆「終活」とは…

終活とは、数年前にできた造語です。はじめはお葬式やお墓など人生の終焉に向けての事前準備を意味する言葉でしたが、最近では「人生のエンディングを考えることで”自分”を見つめ直し、”今”をよりよく、自分らしく生きる活動」だとされています。

つまり、昔は人生のエンディングが見えている人が発する単語でしたが、誰にでも当てはまるシチュエーションになってきているということです。

◆「終活」のきっかけ

25歳を過ぎ、いよいよアラサー。そろそろしっかりしないと。と思い立ち、「保険」を探し始める。
病気になるのは怖いし、貯金もない…病気にならなかったらラッキーくらいの気持ちで、保険に入ってみよう。それが大人になることの第一歩だ!
そう思い立ち、早速2つの保険会社に絞り数ヶ月後に一つの保険会社に決めました。(ざっくりいうと、外資系保険会社の年金型にお試しで入りました)

また、時期を同じくして親戚が同時に倒れ、「老後のイメージ」に絶望を感じたことも影響していました。その中の数人は残念ながら亡くなってしまったので、改めて「健康の大切さ」と「人の命の儚さ」を痛感した出来事もありました。最近では闘病生活を送っていた元女性アナウンサーの訃報が日本中に駆け回りました。私もこれには衝撃を受けました。旦那様が生放送で会見を開く様子もガチ泣きしながら見ておりました。このニュースには、感情移入し自分の環境を振り返った人も多くいらっしゃったのではないでしょうか。私はこの時、本当に人はいつ死ぬかわからないという気持ちになりました。そして、残された人々の生活を意識するようになりました。

これが主な「終活」のきっかけです。

◆「終活」のススメ

「終活」を早めに行うと、周囲の人の為にもなり、自分の為にもなります。先に準備しておくと気持ちも楽になりますし、手続きに手間取らずに済みます。非常に実用的なのです。もしものことがあった時の、家族が行わなければならない手続きや遺品整理は思った以上に大変です。また、例えば闘病生活などが待っているときに遺品整理をされたり相続の話をされたら、当事者は悲しみに暮れるでしょう。ただでさえ辛いのに、自分の居場所がないように感じてしまうかもしれません。そうです。こういったナイーブな話題は、「本当に必要なときにこそしにくい」という問題が根底にあるのです。

なので、必要ないと思うときこそ、やっておくべきなのです。

では、ここからは実際に実践したことを紹介していきます。
大きくわけて「家関連」「お金関連」「気持ち関連」に分けております。

◇不動産の売却や相続(家関連)

自分の不動産や家を持っている方はここのところの話合いは行っておきましょう。以前、「親名義の実家をどうするか決めておいた方が良い」という記事を紹介しました。どちらも同様に、所有している名義人を変えるタイミングや不動産の今後についてある程度決めておくべきでしょう。

親から不動産を相続する予定であれば、それも含めて考えておきましょう。贈与は相続に比べて税金が高くなるので、基本的なことを抑えておきましょう。

【家の行方を決めておこう】

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◇銀行口座・クレジットカード・保険(お金関連)

まずは、クレジットカード、あなたは何枚持っていますか?

意外と多いのが、「どのくらいあるか把握していない」という意見…。

クレジットカード一枚を解約する時間は意外とかかります。数十枚あれば、解約するのは一苦労…さらに悲しみも増しましです‥‥

そうならないために、数枚のクレジットカードに絞り、使っていないクレジットカードは解約してしまいましょう。たまに、「初年度だけが年会費無料で、翌年以降年会費が発生する」クレジットカードもあるので、使っていないのであれば解約してしまった方が良いですよ。

また、

・契約者の氏名
・住所
・生年月日
・銀行口座
・カード番号

などをすべてまとめて一枚の紙に書いておくと分かりやすいでしょう。

銀行口座も同様に、口座の中の預貯金をすべて引き出したあと、解約する形になります。複数の銀行を持っている方はそれぞれの暗証番号も書いておくとスムーズかと思われます。もちろん暗証番号なしでも窓口にて手続きをしてもらえます。

次に、入っている保険の契約書などもわかりやすいところにしまっておきましょう。加入している内容がしっかりわかるようにしておくことで、手続きが楽になります。家族は言いにくいからこそ、自分から用意しておくと良いでしょう。

他には、パソコンのパスワードなども書いておくと良いでしょう。使っていたパソコンをどのように利用するかの選択肢が広がります。

◇家族・友人への手紙(気持ち関連)

残された人たちに向けた「手紙」は必ず書いておくことを勧めます。
どんなことでも構いません。短くても長くても、手紙は気持ちが大事です。そのときのことを想像して家族や友人に向けて書いていきます。
「この手紙を読んでいるということは…」で書き出すことが多いですね。

あくまでも気持ちの整理のために書くものなので、読まれないことにこしたことはありません。あえて恥ずかしいことを書くのも一つの手かもしれませんね。変なギャグや絶対にスベる話を書いて、読まれたくない!という気持ちにさせるものなど‥

手紙には基本的に「感謝の気持ち」と「今後こうしてほしい」など最後に意思を表明する事が多いです。

◆これらはあくまでも事務的なこと、「今を大切に」

いかがでしたでしょうか?

事務的なことや現実的なことを紹介してきました。
人はいつか死ぬ、とわかっているからこそ、懸命に生きたいと思うもの。
自分が今後、どういった選択をするかを考えていきましょうね。

また、私自身「終活」を意識するようになって(というか上記で述べたきっかけがあって)、物をあまり持たないように心がけるようになりました。いわゆる、「ミニマリスト」というやつです。大事なものは物ではないですし、シンプルに生きようと考えるようになりました。それほど、様々なきっかけが重なったのかもしれません。人生の中で「死」と向き合わなければならないことはありましたが、気持ちの整理がついてようやく一歩踏み出せたのだと思います。

そして、いましかないこの瞬間を大切にしていきましょう。

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