不動産業者の相見積もり、気を付けるポイントとは?

不動産を売却するとき、当然、不動産業者に査定を依頼することになります。
提示された査定額は、何処の不動産業者と契約をするのか?を決める重要な数字になることは言うまでもありません。
だからこそ、不動産所有者は色々な業者に査定を依頼して相見積もりをするわけですが…。
この相見積もりをするとき、色々と頭に入れておきたい、気を付けたい点というものがあります。(⇒不動産査定比較フィールド
相見積もりといえば多くの場合不動産売却査定の「一括比較サイト」を利用するかと思いますが、その際にも注意が必要です。
今回は、これをメインテーマにお話を進めていきたいと思います。

■提示金額だけで絶対に決めてはいけない

不動産査定は意外と業者によって大きな差が生じることがあります。
とある不動産業者は1,000万円と提示したにも関わらず、他のとある業者は2,000万円と。
これだけ差があると、不動産所有者としては、非常に混乱してしまいますよね。
ただ、あまりにも評価がかけ離れた値段を提示してきた業者は、警戒をする必要があるかもしれません。
理由は単純で、良い値を提示し、契約後、あれやこれやの理由を付けて金額を下げてくる可能性があるからです。
つまり、提示額で契約をしたは良いものの、全く売れないから、どんどんと値下げをしてしまうというパターンですね。
このようなことにならないためにも、不動産業者と契約するとき、どのような契約形態にするのか?も併せてチェックしておきましょう。
例えば「提示額の8割は補償します」のような契約方法ですね。
契約方法も大きくいくつかに分けることができるため、しっかりと把握しておくことも大切です。

■大手だけで相見積もりさせず地域密着型の不動産業者も含めること!

こちらでも紹介していますが、(⇒大手不動産会社と地域密着型の中小企業、どちらが良いの?
大手のメリットは、何といっても安心感です。
詐欺に遭う心配もないですし、何よりも売り切ってくれるという絶対的な信頼性ですよね。
したがって、相見積もりをするとき、どうしても大手同士で比較をしてしまうことが多いです。
しかし、声を大にして伝えたいことがあります。
それは、地元の不動産業者にも査定してもらうということです。
中には、大手の下請けになって代理店として査定をする場合もありますが…。
こういった業者ではなく、本当に地域密着型の不動産業者です。
やはり土地勘もありますし、小回は間違いなく効きます。
不動産売却をするとき、この小回りが重要になってくる場合もあるため、大手と零細企業の相見積もりも必ずして比較することを強くお勧めします。

■怪しい業者に依頼しないように素性が明らかな業者に依頼すること

言うまでもありませんが、見積もり依頼する業者は、しっかりと素性が明らかになっている業者を選ぶようにしましょう。
では、どのように「怪しいか?」「怪しくないか?」を調べるのか?
色々と方法はありますが…手っ取り早い方法は「実店舗があるか?」という判断が有効になってきます。
悪徳業者の場合、「足がつく」ということを極端に嫌がるため、実店舗を持たない場合が多いです。
持ったとしても直ぐに移動ができるようなところに、事務所を構えています。
ともあれ、昔から足を地に下して運営しているような業者は、見ればすぐに分かります。
ということで、最低限、実店舗がある業者に依頼すると安心です。
◇インターネット上でしっかりと記載されていた…これは「明らかになっていない!」
たまに「インターネットで公式サイトがあったから素性が明らかになっている」と言う人を見ます。
確かに、そういう場合もありますが…昨今、インターネット上に上がっている情報は、鵜呑みすることは厳禁です。
何とでも誤魔化すことができますからね。
公式サイトがあることは、確かにステータスではありますが…誰でも作れる時代になっているというのは理解しておきたいところです。

■業者同士の繋がりもあるため無理な交渉は避けること

さて、もう1つ相見積もりをするとき、注意しておきたい点があります。
それが「業者同士、裏で繋がっている可能性がある」ということです。
場合によっては、査定を依頼をした不動産所有者がピエロ状態になってしまう可能性すらあります。
例えば、大手と地域密着型の不動産業者と相見積もりをしたとき…。
大手業者と繋がりがあった場合、地域密着型の不動産業者に譲るときがあるというわけです。
このような口裏を合わされてしまえば、どれだけ交渉をしたとしても、もう査定額は変わることはありません。
これを見極めることは難しいので、対策はできませんが…。
ただ、何となく業者側が必死になってこないなと思ったら、このような口裏合わせが行われているかもしれません。
◇特に地域密着型の業者同士は繋がっている可能性が高い
見出しに記載した通り、この裏の繋がりは、地域密着型の不動産業者同士であれば、より可能性が高くなってきます。
ライバルとはいえ、お互い持ちつ持たれつの間柄なので、このような口裏合わせがあったとしても、何ら不思議なことではありません。
したがって、相見積もりをするときは、あまり無茶なことを言わない方がよい場合もあることは理解しておきましょう。

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