【実体験】不動産売却で実際にあった失敗談から学ぼう

今回はみなさんに不動産売却において、よくありがちな失敗談やなぜそんな失敗をしてしまったのかという体験談をご紹介させて頂きたいと思います。

紹介させて頂いた失敗談を元に、みなさんも今後の不動産売却において参考にして頂ければと思います。

◆不動産売却失敗事例その1: こんなはずじゃなかったのに…

東京都在住 / 50代 / 男性 / 既婚  のケース

私が売却したアパートは都内の23区内にあり、2階建てで総戸数は8戸の物件です。

築年数は5年で、25㎡の1DKで、購入時の価格は1200万円でした。

そもそもこの悪夢の始まりは、私が目にした一枚の不動産チラシからです。

今まで不動産売却をしたこともありませんでしたし、無知の素人でした。

その為、一体なにをどうすれば良いのかも知らなかったのです。

そのチラシの情報を元に、まずは電話して不動産の査定の依頼をしてみました。

チラシに掲載されていた不動産会社はいわゆる大手の会社でしたので、何も心配はしていませんでした。

まずは査定してもらい、自分の不動産の価値が現状どのくらいの価格なのかを把握するのに丁度よいかなという程度の認識でした。

しかし、これがのちに大きな事件となるのです。

・専任媒介契約をしてしまう…

チラシの不動産会社へ連絡をすると、2時間もしないうちに自宅へ訪問しにやってきました。

さすが大手だけあって仕事も早いと感心していたところです。

今考えると当たり前のように分かるのですが、どの不動産会社も専任媒介契約を獲得するのに必死ですので、対応が速いのは当たり前なのです。

すぐに部屋の内覧から査定が始まりました。

この時に提示された査定価格は、私の想像を超えており1,700万円での提示だったのです。

築年数は5年も経っておりますが、購入時の価格よりも500万円も高い金額を提示して頂きました。

購入時の金額よりも高く売却出来るのであれば、売却しない理由がありませんでしたので、私はすぐに契約を交わしました。

当時の私は、それが不動産会社の作戦で、まんまと罠にハマってしまっていることに全く気付きもしませんでした。

・いよいよ売却スタート!

不動産営業マンとの話し合いの中でも、凄くアパートの状態も良く、だからこそ高く買い取るのだと言う話もあった為、何も不安はありませんでした。

私自身、すぐに不動産サイトにも登録されるということでしたので、すぐに売れるだろうと高を括っていました。

いよいよアパートの売却がスタートしました。

定期的に担当の営業マンから現状報告があるのですが、1週間経ち2週間経っても内覧希望の方からの連絡は入りませんでした。

そんな日々が続くと、担当の営業マンから悪魔のようなささやきがあったのです。

それは、アパートの売却価格を値下げしませんかという内容でした。

売却価格を1,300万円に下げる提案で、現状の価格から400万円も下げる内容でした。

そんなに下げる必要があるのかなとは思いましたが、担当の営業マン曰く、ある程度目に見える形での値下げでなければ意味がないということでした。

確かに理解は出来るのですが、それであれば一番初めの査定価格は一体何だったのだと不信感が沸いたのも事実です。

正直ずっと連絡のない日々が続いておりましたので、このままズルズル売れないよりは値下げするのも仕方がありませんでした。

・もう任せたくない!

結局、担当の営業マンに言われるがまま、アパートの売却価格を1,300万円に値下げしたのにも関わらず、一向に内覧希望すらありませんでした。

正直なところ、値下げをするまでにも不動産会社には不満が溜まっていました。

広告のチラシもあまりキレイに撮れてはいませんでしたし、掲載文も小学生でも書けるような文言でした。

本当にこの人たちは売る気があるのかと問いただしたくなるような状況が続いていたのです。

そこで私は、今更ですし行動するのが遅かったのですが、本当のこのアパートの相場はいくらなのかを自分で調べることにしました。

一般の人であれば、専門サイトの活用をすることは難しく、他の不動産のサイトを見たりして研究するくらいしか出来ませんでした。

後に、国土交通省のHPから調べることが出来ることを知るのですが…。

色々他の物件との比較もしながら、やはり不動産会社にも問題があると強く思ったので、専任媒介契約を解除することに決めました。

しかし、私も無知だった為、一度契約しているものは簡単には解除することなど出来ないのです。

そんなことを考えている間に、売却をスタートしてから3か月が経ちました。

すると、担当の営業マンから2回目の値下げの提案をされたのです。

今度の価格は1,000万円でした。

私としては、すでに信頼はしておりませんでしたが、今回の値下げの件でより信用はしなくなりました。

ただの一人も内覧希望者を連れてくることも出来ず、時が経つにつれて値下げの提案しかしてこない不動産会社にこれ以上任せることは出来ません。

私はついに媒介契約を解除してくれと正直に伝えました。

すると、すぐに返事はもらえませんでしたが、見事解除することに成功したのです。

何でも正直に言ってみるものだと思いました。

◆不動産売却失敗事例その2: 売り出して1年経った結果

東京都在住Fさん(50代男性)のケース

新しく購入を検討している一戸建ての頭金がどうしても必要な為、現在住んでいる一戸建ての売却を4,500万円で考えていました。

不動産会社からは少し高いのではないか?少し価格を下げるのはどうですか?と言われていましたが、頑なにそのままの金額で提案し続けていると、1ヵ月もしないうちに4,000万円で購入したいという方が現れました

希望者が来ることに私は味をしめて、そのまま4,500万円にこだわりました。

その申し出を断った後は、半年経っても購入希望者は現れませんでした。

私が新規購入を考えている物件はとても人気が高いので、結局さらに半年後には4,000万円に値下げをすることに決めました。

それでも中々売却することはできませんでした。

物事には非常にタイミングが重要で、それを逃すと私のように1年近くも売れない期間が続きます。

最終的には3,800万円で売却することになりました。

もちろんこの金額での最終売価ですので、買い替えを希望していた物件を購入することはできませんでした。

引っ越しのタイミングで入れるような新居を新たに購入することになり、希望とはかけはなれた状況になってしまいました。

◆不動産売却失敗事例その3: 初めて知った意外な事実

香川県在住Nさん(40代男性)のケース

私のようなケースは稀だとは思いますが、今後の為にも知っておいて損はない情報だと思います。

元々は社宅として使われていた物件を、リフォームして賃貸マンションとして使用していたのですが、諸々の事情により売却をすることに決めました。

しかし、不動産会社からは聞いたこともない言葉が出てきたのです。

「この物件を購入する為に、住宅ローンを使用することができないので、売却するのは難しいです。」と言われてしまいました。

そんなことは有り得ないと思った私は、すぐに別の不動産会社にも連絡を取り資料を見せましたが、どこの不動産会社にも同じことを言われてしまいました。

そこで、なぜ住宅ローンを組むことができないのかを問いただすと、建物の種類が「寄宿舎」になっているからとのことでした。

実は寄宿舎というくくりでは住宅ローンが組めません。

その後、不動産会社と相談をして「共同住宅」に変更することにより、問題を解決しました。

変更後は買い主もすぐに見つかり、私の希望価格で売却することもできました。

◆不動産売却失敗事例その4: 足元をみる不動産会社

鹿児島県在住Tさん(50代女性)のケース

これは不動産の売り手である私が主導権を握らなかったが為に起きた悲劇です。

今から10年ほど前の話になります。

父が亡くなって、母はそれよりも先に他界していた為、私が今まで育ってきた実家である一軒家を売却し手放すことに決めました。

一応は鹿児島でも中心部にある物件ですので、それなりの値段がつくであろうと考えていました。

不動産には詳しくなかったので、駅地下にある個人経営の不動産屋さんに売却を依頼することに決めたのです。

実際にそこのスタッフさんが家を見に来て、色々中も見て回った後に一言言いました。

「なかなか売却するのは難しいかもしれませんね」と。

私としては、この一軒家をある程度の値段で売却をした後のプランも考えていたので、正直ショックは隠せませんでした。

「この辺りの土地の価格も下がってきていて、買い手が見つかるかどうかも分かりませんが、思い入れのある土地ですし、一生懸命頑張りますね。」と言って頂けました。

その後、時間は掛かったものの何とか売却できましたが、色々調べていくうちに分かったのが、不動産屋さんに足元を見られており、かなり値段を叩かれていたことが分かりました。

何事もそうですが、きちんと主導権を握り、その上で話を進めていくことの必要性を学びました。

◆不動産売却失敗事例その5: 不動産同士の癒着

愛知県在住Mさん(60代男性)のケース

これは私が12年ほど住んでいたマンションを売却したときのお話しです。

これから不動産売却を考えている人の参考になればと思います。

売却自体は、長年プライベートでも付き合いのあった地元の不動産屋さんへ依頼しました。

全国規模のネットサイトに物件を登録する為、引き合いがあれば随時内覧という風なシステムだと豪語されておりました。

数日の間に色々な引き合いの話はあったそうですが、内覧するまでには至りませんでした。

そして、ついに初めての内覧希望者が現れたのです。

それは個人の方ではなく、不動産業者の方で、物件をリフォームして再度売りに出したいという内容でした。

あまり気は進みませんでしたが、全く内覧希望者が現れていなかった現実もある為、泣く泣く依頼先の不動産業者さんの勧めもあり売却することに決めました。

業者さんということもあり、価格は300万円ほど叩かれてしまいました。

一通り売却金の振り込みなども終わってしまった後に判明したことなのですが、不動産同士で物件安く横流しすることもあるようです。

つまり、始めに頼んだ業者は特に積極的に販売活動はせずに、ある程度時間の経ったタイミングで別の不動産業者へと安く売却する手段のようです。

これを知ったときは、怒りよりも無知な自分への失望しかありませんでした。

これからの方は、是非勉強してから売却を考えて下さい。

◆まとめ

その後、多くのケースでは不動産一括査定サイトに登録することにより、良心的な不動産会社と出会うことが出来ます。

もちろん不動産を売却するにあたり、自分自身がきちんとした知識を身に付けることも必要ですが、良心的な知識のある不動産会社との出会いも同じくらい大切です。

大切な資産をより高く売却する為に、ベストな方法を選択して下さい。

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