不動産売却の際、ペットがいる家庭は注意が必要!

最近は、マンションでもペットを室内で飼っている家庭は多いです。しかし、ペットを飼っている家を売るときには注意して売る必要があります。
事前にペットを飼っていることによって購入検討者がどのあたりをネックに感じるのか。また、そのネックをどう解消すれば良いかを知っておくことは、ペットを飼っている家を高く売ることにつながります。

1.ペットがいることによる注意点

最近の分譲マンションは犬や猫を飼育できることが多いです。賃貸マンションでも、犬や猫の飼育を可能としているマンションもあります。しかし、ペットを飼っているときのマンションや一戸建てを売却するときには、以下の点に注意しましょう。

1.室内の傷

2.室内の臭い

3.配管関係

4.購入検討者の印象

 

これら4点は、購入検討者からするとマイナスの要素になります。そのため、売主からすると、売却金額が下がってしまうリスクにつながるのです。

 

1-1室内の傷

たとえば、猫であればクロスで爪とぎをしたり、犬であれば床にひっかき傷ができたりしやすいです。これらの傷は建物の資産価値を下げ、購入検討者は「クロスの張替え」や「フローロングの入れ替え」などを懸念する可能性があります。

1-2室内の臭い

ペットはどうしても動物特有の臭いがします。ペット好きの人であれば、気にならないことも多いですが、ペットに馴染みのない人は、どうしても気になるものです。特に布製品には臭いが染みつきやすく、クロスもペットの臭いが染みつきやすい箇所になります。

1-3配管関係

意外と知られていませんが、ペットを飼っている家は配管が詰まりやすくなるというリスクがあります。たとえば、ペットをお風呂場で洗ったときには、ペットの毛が排水口に流れていきます。また、ペットのブラッシングをバルコニーで行った場合にも、ペットの毛が排水口に流れていきます。

 

ペットの毛は、人間の毛よりも太い場合が多いので、配管に留まりやすくなってしまうのです。仮に、現時点で詰まっていなかったとしても、購入検討者によっては将来的に詰まりやすい点をリスクと感じる人もいます。

1-4購入検討者の印象

そもそものお話ですが、いくらペットを飼っている人とは言え、ペットを飼っていた家は印象が悪くなってしまいます。逆に、ペットを飼っている人こそ、ペットによって傷が付いたり汚れが付いたりすることを認知しています。また、そもそもペットが苦手な人は、「ペットを飼っている」というだけで検討度合いが下がることもあります。

 

そのため、購入見学者の内覧中は、なるべくペットは目の触れない場所で待機させましょう。少なくとも、ケージに入れておくなりの対応は必要です。ほかには、内覧をしている最中は散歩をするなど、室内にペットがいない状態がベストです。

2.ペットがいる家を売却するときのポイント

ペットがいる家を売却するときには、以下の点がポイントになります。

1.入念な掃除

2.内覧前の換気

この2点を行うかどうかで、内覧者の検討度合いは大きく変わっていきます。

2-1入念な掃除

特にクロスと布製品の掃除は、内覧前に必ずしておきましょう。
クロスに関しては、市販のクロスのクリーニング剤で掃除をする方法がオススメです。クリーニング剤で掃除をすれば、ペットの汚れも落ちますし、ペットの臭いが大分軽減されます。

 

また、布製品に関しては、内覧者が来るたびに消臭をしておきましょう。これも市販のモノで大丈夫です。時間があれば、洗濯できるものは一度洗濯すると良いです。

2-2内覧前の換気

ペットがいる家は、内覧前の換気は絶対条件です。内覧の予約時間の30分~1時間前には、玄関扉と窓を開けて必ず換気をしましょう。この換気をするかどうかで、室内にこもっているペットの臭いは全然違ってきます。それでもペットの臭いが残ってしまうときには、芳香剤などで香りづけしておくのも良い方法です。

3.クリーニングとリフォーム

前項の「入念な掃除」をしても、どうしても汚れや臭いが落ちない場合があります。そのときには、クリーニング業者への依頼も検討しましょう。また、クロスの張替えも可能ですし、傷がひどい場合はフローリングの張替えという「リフォーム」を行うことも可能です。

 

3-1クリーニング

クロスのクリーニングは、専用の洗浄液で水拭きした後に乾拭きをするというやり方です。クリーニングの材質や用途に合わせてクリーニング剤を替えてくれます。そのため、自力で行うよりも汚れが落ち、消臭効果もあります。費用相場は1㎡あたり500円からが最低単価です。

3-2リフォーム

結論からいうと、クロスの張替えや床の張替えの「リフォーム」は、費用が高いのでおススメはできません。ただ、ペットを飼っていることが大きなネックになり売却できない場合にはリフォームを考えましょう。

不動産を売却するときはリフォームしてから?そのまま?

まず、クロスの張替えですが、6畳の部屋の全面クロス張替えで、大体4万円ほどの費用がかかります。また、6畳の部屋のフローリングの張替えをすると、大体10万円ほどの費用です。これらの費用もリフォーム会社によって異なるので、リフォームする際は複数社から見積もりを取りましょう。

リフォームをしてからの不動産売却、工事費用はそれぞれいくら?

4.まとめ

このように、ペットがいるときの不動産売却は以下の点に注意しましょう。

1.傷や臭い、配管のつまりに注意

2.内覧中はなるべくペットは内覧者の目の触れない場所へ

3.入念な掃除をして場合によってはクリーニングとリフォームを検討

なんで?家が売れない!「そんなときは○○を見直せ!」

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